2016年11月18日(金)15:00~16:20に中野サンプラザ15F「リーフルーム」にて、市場動向勉強会が開催されました。勉強会への参加者は、正会員24名、賛助会員20名、合計44名となりました。
今年度前半の水晶業界は、IOT、ADASなどの進捗、TCXOの需要増などにより生産数量は増えましたが、為替が円高に振れ、数量ほど売り上げが伸びない厳しい状況でありました。
そのような中での勉強会となり、産業アナリストとして20年の経験を有し、日経アナリストランキングで1位の実績もある村田朋博様より「世界競争下での日本の製造業『天邪鬼思考』の勧め」と題しまして、電子業界を多方面から分析した内容を発表いただきました。
今回の勉強会は好評であった昨年の『「ニッチ」は隙間ならず~DRAM/LCDの苦い思い出と高収益企業の知恵~』に続き2回目の村田様の講演となりましたが、前回同様水晶メーカにとっては、非常に厳しいご指摘もございましたが、業績回復へのたくさんのヒントが含まれた内容であり、会員企業の皆様と共に有意義な勉強をいたしました。また、勉強会後の立食懇親会では、村田様と直にお話しするなど交流を深め、和気藹々とした時間となりました。
勉強会会場 | 懇親会風景 |
講師
フロンティアマネジメント株式会社 産業調査部
マネージング・ディレクター 村田 朋博様
(略歴)
1991年大和証券(株)に入社。海外投資家向け調査を担当する投資情報部に配属。同部と(株)大和総研との統合に伴い、1995年に(株)大和総研に転籍。1997年にモルガン・スタンレー証券会社(現、モルガン・スタンレーMUFG証券(株))調査部に移籍。2009年にフロンティア・マネジメント(株)に入社し、マネージング・ディレクターに就任。大和証券(株)・(株)大和総研では、通信機器・半導体・半導体製造装置・ソフトウエア産業の調査を担当。モルガン・スタンレー証券会社では、1999年より電子部品の調査を開始、2001年には日経アナリストランキングで1位になるなど、各種ランキングで上位に名を連ねる。著書に『電子部品だけがなぜ強い』(日本経済新聞出版社 2011年)、『経営危機には給料を増やす!』(日本経済新聞出版社 2013年)、『営業利益率20%のビジネスモデル』(日本経済新聞社 2016年3月)がある。
講演内容 (資料より抜粋)
1 ハイテク産業/電子部品産業 概況2 今年も盛り上がりました!
3 「ニッチ」とは、隙間ならず、はるかに深い言葉
4 天邪鬼思考の勧め
5 ニッチが確立されると…
6 天邪鬼思考の練習(?)
7 いくつかの事例
8 企業文化を変えるのは時間がかかるので、まずは…
その他
勉強会挨拶:日本水晶デバイス工業会 副会長 若尾 富士男 (リバーエレテック株式会社 代表取締役社長)
懇親会挨拶:日本水晶デバイス工業会 会長 竹内 敏晃 (日本電波工業株式会社 代表取締役会長兼社長)
(日本水晶デバイス工業会 事務局 三澤 弘美)