CEATEC JAPAN 2014に行ってきました!
出展及び来場者データ | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 合計(人) |
第15回 2014年10月7日~11日 24ヵ国・地域 / 547企業・団体 |
22,638 | 30,649 | 32,488 | 41,346 | 23,791 | 150,912 |
第14回 2013年10月1日~ 5日 18ヵ国・地域 / 587企業・団体 |
20,211 | 26,597 | 32,074 | 39,333 | 23,133 | 141,348 |
10月7日(火)~11日(土)の5日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)にて、CEATEC JAPAN 2014が開催されました。
今年は開催2日目の10月8日(水)に会場に足を運びました。初日は大きな台風が来てどうなることかと思いましたが、この日は秋晴れとなりました。今年もJR総武線の幕張本郷駅からCEATEC会場の幕張メッセに行ったのですが、乗ったバスがダブルデッカーならぬ連結2車両バスで、びっくりしました。
大手メーカのソニーも今回は出展を見送るなど、企業数では昨年比7%減となっていました。一方、インド、シンガポール、インドネシアなど海外からの参加は増えたということです。
今回のテーマは「Next-夢を生みだし、未来を描け」です。昨年同様『キーテクノロジーステージ』、『ライフ&ソサエティステージ』そして今年は新たに『NEXTイノベーションプラザ』がベンチャー企業活動のサポートと産学の連携、情報交換の機会を提供する目的設置されていました。水晶デバイス関係は最先端の電子部品・デバイスを紹介するホール5に出展していました。昨年は7つのホールを使用していましたが今年は1つ減り、また、なんとなく会場全体に通路がゆったりとしていたのでゆっくり見て歩くことができました。
幕張メッセ | 長~いバス |
株式会社大真空: ”Slim×Small×Smart Crystal”
~未来を進化させる水晶デバイス~
ブース全体がブルーでまとまり、水晶の神秘的なイメージでした。製品は「1610サイズで世界最薄*0.35mm max.の音叉型水晶振動子」、「世界最小クラス温度センサ内蔵水晶振動子(DSR1612ATH)」、「世界最小/最薄の新構造水晶デバイス0806サイズ 高さ0.12mm」と、どの製品もとても小さいものですので、展示方法に工夫を凝らしていました。また「サファイヤ単結晶育成~加工」、「酸化亜鉛単結晶の応用」など結晶関係の展示もありました。
記念グッズとして、とても書きやすいシャープペンシルをいただきました。
ご対応いただきました総務課大西様ありがとうございました。
大真空ブース | 付箋で基板上の製品示す | 展示パネル |
ライフ&ソサエティステージ
良くも悪くも(猫も杓子も?)ウェアラブルがあふれていました。もちろん昨年同様4K・8K高精細テレビ、スマートハウス、スマート家電などもあるのですが、2013年はウェアラブル機器元年とも言われているだけあり、ドコモ・東レ、東芝、エプソンなど多くのメーカが「NEXT=ウェアラブル」と期待をかけていることが感じられました。もちろん、『キーテクノロジーステージ』でもこのウェアラブル機器への搭載を見込んだ、小型・軽薄の部品がたくさん見られました。
今回はカンファレンス「ウェアラブルデバイスの動向と将来」を聴講することにしていたのは、ちょうどよかったようです。
そして、講演会場となる国際会議場へ移動しました。
「ウェアラブルデバイスの動向と将来」
神戸大学大学院 工学研究電子電気工学専攻 塚本昌彦教授
タイムリーな内容ですので、とても盛況で多くの方が聴講されていました。
塚本先生は「ウェアラブルの伝道師」と言われるほど、早くから「ウェアラブルコンピューティング」の推進に尽力し,自身も常時コンピュータとヘッドマウントディスプレイ(HMD)を着用しているということで、壇上にもウェアラブルメガネ・バングル(リストバンド)5本を装着して現れました。白の中折れ帽子をかぶったその姿は、私の席からはタレントのテリー伊藤さんに見えてしまいました。
塚本先生はなんと2001年からHMDなどを装着しているということです。なんだかすごいです。そして最近のウェアラブルに対しては「良くここまで進化した、ついに来た!」と感じているそうです。ウェアラブルには大きく分けて、ヘッドマウントディスプレイ(メガネなど)、リストバンド型(ウォッチ・バングルなど)、ボディ装着型(頭・首・服など)がありますが、2013年はなんと100種類くらいのものが発表、販売されたそうです。中でもGoogle Glassはぐっとウェアラブルの知名度を上げたようです。またAppleが2015年に販売すると発表したApple Watchは、いわゆる電子機器というよりファッションと捉えて開発が展開しているようで、そうなると様々なシーン向けのモデルを次々発表していくのではないか、また他社からも類似ウォッチがたくさん出てくると感じているそうです。
全体的にはまだ、用途が固まっていないこともあり、課題も多く、例えばカメラの使用法などの社会問題や長時間使用可能なバッテリーの開発などがクリアされる必要があるとのことでした。バッテリーに関しては、現在多くは1日半位で充電が必要となっているので、1週間は充電なしで使えるようにして欲しいとのことです。
そして塚本先生は、2014年10月26日(日)に開催される大阪マラソンにスマートグラスなどを装着して参加し、衝撃試験を兼ねた装着実験をされるということでした。そのために42.195Km走るということで練習を積んでいるそうです。
1時間の講演でしたが、ウェアラブルへの愛がひしひしと感じられる熱い講演でした。
《後日談》
大阪マラソンでは、塚本昌彦先生が様々なウェアラブルデバイスを装着したまま42.195km を見事完走されたとのこと。走行中にはスマートグラスに声援ツイートがリアルタイムに表示されていたそうです!!
後記
次回のCEATEC JAPANは、2015年10月6日(火)~10日(土)の開催予定です。
(日本水晶デバイス工業会 事務局 三澤 弘美)